秋のお弁当レシピ(ごはん同盟様)

ごはんと白木の出会いから生まれた特製レシピ

柴田慶信商店の弁当箱に憧れていた、というごはん同盟様。多くの料理家様にご愛用いただいている白木(無塗装)のお弁当箱だけれども、当初はなかなか踏ん切りがつかなかったとお話しでした。ご愛用のきっかけは、ある雑誌社さんからお弁当の企画の依頼があったことだそう。なんと「欲しいお弁当箱があったら、買ってあげる」という好条件。その時に選んでいただいたのが、念願だった柴田の白木弁当箱だったそうです。
早速、柴田慶信商店の浅草店にお邪魔して、迷いに迷った結果、小判弁当箱と丸弁当箱二段を購入。撮影用に買っていただけるのは一つだけ。どうしても選びきれず、それは自分で購入しました(笑)購入後、早速誌面掲載に向けて、試作を始めました。「実際に使ってみてわかったのは盛りやすさ。どんなおかずもスッとはまってしまう。盛り付けで迷うこともありません。これには驚きました。柴田さんのお弁当箱は形の良さはもちろん、絶妙な浅さなんですよね」と料理担当ののりこさん。「加えて、質感もいいので、見た目も写真映えもよく、いつものお弁当がグッとグレードアップします」と、なんとも嬉しいご意見!

ワークショップのお仕事も多い、ごはん同盟様ならではのお話も伺えました。
「参加者の皆様からお手入れに関する質問をよくうけます。そのときは、柴田さんのお店の方からお伺いした『洗うときは粉末のクレンザーを使って、たわしでゴシゴシ洗うといい』というお話をすると、驚きの声があがります。「曲げわっぱのお弁当に興味や憧れはあるけど、お手入れが難しそう、使い方がわからない」という方も多いんでしょうね」と、教えてくださいました。

さらに「えいっと思い切って、生活を変えたい、と思うときに、曲げわっぱを使い始める人も。お弁当箱を変えることで、お弁当作りが楽しくなる、気持ちがあがって生活も変わるなんてすごくいいですよね」という話も、伺えました。
そんなタイミングに立ち会えるのは、大変光栄なことです。しらい様の言葉がじわじわと心に沁みてきます。

白木の曲げわっぱがパワーを発揮する一番の食べ物は「ごはん」。そう、お米です。それゆえに、柴田慶信商店はご飯好きの、ご飯好きによる、ご飯好きのための炊飯系フードユニット「ごはん同盟」様に、勝手ながら親和性を持っておりました。今回、意を決し「柴田慶信商店の弁当箱のためのレシピ」をお願いしたところ快諾いただき、新米シーズンの訪れと共に、この時期にふさわしい素敵なレシピが届きました。


秋のお弁当レシピ

上段(主菜・副菜)

豚から揚げとレンコンの甘辛しょう油和え

《材料:2人前》
豚コマ切れ肉 200gレンコン 60g
かぼちゃ 1/8

A
しょうゆ 大さじ2
さとう 小さじ2
水 大さじ2 
サラダ油、塩、片栗粉
山椒の粉(あれば)

  1. レンコンは5mm幅の輪切にする。5分ほど水にさらし、水気をふきとる、かぼちゃも5mm厚さに切る。片栗粉大さじ1をまぶす。
    豚コマ切れ肉は、塩少々を加えてもみ、8等分して一口大に丸め、片栗粉大さじ1をまぶす。Aをボウルに入れ、混ぜ合わせておく。
  2. フライパンにサラダ油を2cmほど入れて中火で熱し、レンコンとかぼちゃを3分ほどあげて取り出す。つづけて豚肉を3分ほど揚げて表面がカリッとしたら取り出し、すべて熱いうちにAにさっとくぐらせる。
    お好みで山椒粉などふっても

青菜と菊花のおひたし

ほうれん草 1/2わ150g
食用菊 4

A
出汁 大さじ1
しょうゆ 大さじ1

  1. ほうれん草は沸騰した湯でさっと湯で、冷水にとり、3cm長さに切る。菊は花芯を残して周りの花びらを手ではずす。鍋に湯2Lをわかし、酢大さじ4を加え、花びらを入れ、さっと茹でて冷水にとって冷ます。
  2. Aとあわせる。

カリフラワーとジャガイモのサラダ

カリフラワー 100g
ジャガイモ 1個 100g
マヨネーズ 小さじ2
白すりゴマ 大さじ1
塩 少々

  1. カリフラワーは小房にわける。ジャガイモは皮をむく。耐熱容器に入れ、ふんわりラップをして、電子レンジ(600w)で4分加熱し、そのまま冷ます。
  2. 完全に冷めたら水気をとりのぞき、マヨネーズ、白すりゴマ、塩少々であえる。

厚焼き卵

卵 2個(Lサイズ)
油  適量
砂糖 小さじ2
しょう油 小さじ1
サラダ油 適量

  1. ボウルに卵を割り入れ白身を切るように混ぜ、砂糖としょう油を加えて混ぜる。
  2. 卵焼き用のフライパンを中火で熱し、フライパンに薄く油を入れ、キッチンペーパーで拭き取ったあと、卵液の1/4量を流し入れる。奥から手前に向かって巻き、奥に送る。四回繰り返す。
  3. 粗熱がとれたら、4等分する。

下段(ごはんもの)

きのこの炊きこみごはん(3~4人前)

米 2
きのこ 250g
(しめじ1/2パック、マイタケ1/2パック、しいたけ4個程度)
銀杏水煮 12個 40g

A
出汁 1カップ
塩 小さじ½
酒、みりん、しょう油 各大さじ1

  1. しめじは軸を切り落とし、ほぐす。マイタケはほぐす。しいたけは石づきをのぞいて薄切りにする。銀杏水煮はみずけをきっておく
  2. 米を研いで炊飯器に入れ、Aを入れ、水を2合の目盛りまで加え、ひと混ぜする。
    1
    のきのこ、銀杏をのせ、炊く。
    (あれば、炊きこみごはんモードで)
  3. 炊き上がったらすぐほぐす

あんな形、こんな形に

今回は、「2つのお弁当箱に同じレシピを入れてみる」という、心にくい演出をしていただきました。さらに、盛り付けのコツも書き添えてくださり、痒いところに手がとどくレシピとなっております。

丸型詰め方(おかず)

  1. まず、クッションとなるおかずを奥に詰めます。水分は必ず良くふきとってカリフラワーポテサラ→おひたし→卵焼き。卵焼きは斜めに立てかけて入れると収まりが良い
  2. メインのおかず(豚唐揚げとレンコン)

小判型の詰め方

  1. 炊きこみごはんを詰める。中心部分はなだらかなスロープ状にする。こうするとおかずが簡単に綺麗に詰められます。
  2. クッションになるおかずを奥から詰める。
  3. おひたし→ポテサラ→卵焼き。
  4. 最後に豚からとれんこんを詰める。

ごはん同盟様から

さて、今回、使っていただいたお弁当箱(小判弁当、丸弁当2段)はいずれも、長くご愛用いただいているものです。
「柴田さんのお弁当箱はずっと欲しかったもの。ただ、柴田さんのお弁当箱は、本当にきれいなので、使い始めは怖々でした。だんだん、大胆になってきて唐揚げとかの揚げ物とかを入れるようになり、案の定、油が染みてショックを受けたりしましたが、そのうち木地に馴染んで、気にならないことがわかってきました。むしろ、それも味だなと。癖がわかってくると、付き合い方がわかってきますね。皆さん、汚れはショックだと思いますが(笑)、汚れるのを怖がり、使わないのはもったいない、と思います」と、ごはん同盟のキャプテン、しらいのりこさん。

ただ、そんなのりこさんも、「疑問に思ってることがあります」と、柴田慶信商店にご質問が寄せられました。
「我々は白飯だけでなく、赤米・黒米なども炊きます。ごはんのバリエーションは無限に広がります。カレー粉は、味のアクセントとして、必須ですし、パブリカパウダーを一振りすることもあります。あ、ビーツを混ぜることもありますし、お弁当に必須の梅干の紫蘇の色もなかなか強烈。柴田さ〜ん。色素が濃い食材など、白木にしっかり染み込みそうですが、対処法をお教えください!」

確かに!です。
このご質問にはブログ記事「白木弁当箱でさまざまなお料理を楽しむために」で回答いたします。

ごはん同盟

「おかわりは世界を救う」という理念のもと、日夜、ご飯をおいしくいただく方法を生み出し、その成果を多くのご飯好きのみなさんと共有するための活動を行います。
メンバーはごはん同盟のキャプテン、もしくは試作係(調理担当)のしらいのりこ、ごはん同盟のシンボル、もしくは試食係(企画・執筆担当)シライジュンイチ。
https://gohandoumei.com/

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