白木弁当箱でさまざまなお料理を楽しむために

まっさらなキャンバスに絵を描くように。このお弁当箱に何を詰めようか、メインをこれにするなら、付け合わせはあれと、それと…お好みのメニューや初めて挑戦するメニュー、さまざまなおかずが顔を出すお弁当の時間を想像していると、お料理が楽しくなってきます。

でも、油や色の染みが出来ないか、気になって…というお言葉を、初めて白木弁当箱をお使いになるお客様からいただくことがます。
油染みは確かにご心配なことと思います。白木製品ゆえ、油や色素は染み込みやすいのは事実です。
それでも白木弁当箱を使っていただきたいと私共が思うのは、ごはんが美味しいこと、それが最たる理由です。ただし、お手入れのポイントを押さえていただければ、様々なおかずを白木弁当箱でお楽しみいただけることと思います。また、おひつに古代米や炊き込みご飯を入れる方にも、ぜひお試しいただきたいポイントです。


ドレッシングや焼き魚の油分やソースの色シミ…
おいしくお弁当をいただくために、お手入れは考えるのは大切なこと

油染みを少しでも抑えるポイントは以下の通りです。

・使う前に必ず蓋と本体の内側を湿らせる(表面に水の膜が張ったような状態になり、染み込みを抑えます)
・使った後は予備洗いとして、蓋と本体の中に約40〜50度の熱いお湯をため、食材の油やぬるつきを浮かす。
・洗うときは必ずタワシと粉クレンザーを使い、表面を磨く

「磨くお手入れ」により、新しい木肌が現れてきます。

最近は下記のように、クエン酸のご使用をお勧めしております。
・予備洗いのお湯に溶かし入れる
・粉クレンザー代わりに使う
クエン酸はシミ取り効果があるため木肌を明るく保ち、お弁当箱についてにおい取りをする効果もございます。

私自身の経験から申し上げると、油染みを緩和することは出来ても、1回のお手入れで完全に綺麗さっぱりと落とすことは難しいと感じています。
しかしながら、タワシがけでのお手入れは、油分のついた面が段々と削がれ、下にある新しい木肌を出すのに大切な作業です。また、タワシがけにより段々と黒い木目の方が浮いて(表面が凸凹になった状態)まいります。この凸凹が出てくると、油はべったりと付きにくくなるため、長くお使いいただく内に油はつきにくくなるのも特徴です。

一例ではございますが、私のお弁当箱のお手入れ方法を紹介いたします。この方法の必須アイテムは、お湯・クエン酸・タワシ・クレンザーです。

①蓋と本体を熱めのお湯でよく濯ぐ ②内側にお湯をため、クエン酸を溶かす
③30分ほどしたらよく流し、ぬるつき、食材のかけらを落とす
④粉クレンザーかもしくは粒の粗いクエン酸をかけ、タワシでゴシゴシ磨く
⑤1日かけてよく乾かす


1日弱かけて乾かした状態。
油や色のシミは目立ちません。
中に水分が残っているまま蓋をすると蒸れてしまうので、
24時間は乾かします。

もしかしたら私のお手入れは、「手間がかかる」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、お使いの仕方により、お手入れの仕方も少しずつ変わってくると思います。柴田慶信商店社内でお手入れの話を聞くと、それぞれが自分なりにお手入れのポイント、白木弁当箱と付き合うコツを見つけていることを実感します。あくまで食欲旺盛な私の場合は、白木弁当箱で出来る限り和洋中さまざまなおかずを入れたいので、洗うときは入念に行うようにしております。

ご参考にしていただけますと幸いです。

皆様にとって、お弁当の時間が大切なものとなりますように。

おまけ

小さめのお弁当箱には市販の「ささら」を使用することも。
隅っこのクレンザーを残さず洗い落とすのにも効果的!

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