クエン酸で変色を緩和|白木製品のお手入れ
買ったばかりのお弁当箱にシミをつけてしまい、なかなか取れないというご相談がありました。
どのような色のシミですか?とお伺いすると、 少し青黒いような、灰色のような…とのこと。
シミは蓋の表面に出ており、でんぷん質由来の黒ずみとは考えにくいものでした。アルカリ性の物質や金属への反応では?との想定に行き着きました。
アルカリ性物質を含む材料は身近にあり、重曹やセスキ、それを含む水垢…お弁当に特化して言えば、卵を使ったメニューも原因になる場合がございます。
金属への反応の場合、無塗装の曲げわっぱが濡れた状態で、金属製のシンクに触れたことが原因として考えられます。
いずれの場合も、クエン酸を使ったメンテナンスでの緩和が期待されます。ご自宅でも簡単にお試しいただける方法ですので、ぜひ一度お試しくださいませ。
クエン酸を溶かしたお湯に、仰向けにした蓋を浮かべ、緩和の様子を定期記録いたしました。
開始前
10分後
20分後…
シミが薄くなってきて、効果を感じられます。
このメンテナンスをした後には、仕上げとしてタワシとクエン酸で、しっかりと磨き洗いをしてくださいませ。
一度ではシミが取りきれない場合もございますが、お弁当箱をご使用するごとにクエン酸でのお手入れをしていただくことで、次第に緩和されていくことと思います。
※長時間のつけ置きは、変形に繋がる可能性がございますので、なるべく避けていただきますようお願いいたします。
柴田慶信商店では、お手入れについてもご相談を承っております。
お困りごとがございましたら、秋田本店もしくは直営店までお気軽にご連絡くださいませ。