修理について

修理について

柴田慶信商店では自社製品の修理を承っております。

自社製品には本体の裏底に「慶信作」という縦書きの焼印もしくは「マゲワ」シリーズのマークか、ひょうたんのロゴマークの焼印が小さく入っております。修理のご依頼をお考えのお客様は、一度お品が柴田慶信商店製作のものかご確認をお願いいたします。

柴田慶信商店のひょうたん

修理依頼の流れ

①修理のご依頼

修理のご相談があった場合、お品の状態やご使用状況について弊社からお伺いさせていただきます。また、修理の参考とさせていただくため、事前にお写真を送っていただくようお願いすることがございます。写真で確認が可能な範囲で、修理内容などをお伝えいたします。

*修理をご依頼になる場合、おひつやお弁当箱などは、蓋と本体一式をお預けくださいますようお願いいたします。
*製作体験でお客様がお作りになったものは、原則として有料修理とさせていただいております。予めご了承ください。

②現物の確認と代金・納期のご連絡

不具合の場所、範囲と製品全体の使用年数や状態を総合的に判断し、修理代金と納期を正式にお伝えいたします。お客様からのご承諾をいただけましたら、修理作業に着手いたします。

③修理の種類

修理が行われるのは秋田本店です。お預かりしたお品の修理は、伝統工芸士の資格をもった職人の最終確認をもって、完了となります。事前にご案内していた修理内容や代金、納期が異なる場合、速やかにお客様にご連絡を差し上げます。

④ご返却

修理にかかる送料は、原則としてお客様にご負担をお願いしております。無料修理の場合は着払いでの発送、有料修理の場合は定められた送料を頂戴して発送いたします。

修理の種類

亀裂(木目に沿った横割れ)

亀裂 - 修理

目安として半周以内に収まっているものを対象とし、亀裂を合わせて固定します。

削げ

削げ - 修理

サンドペーパーで、表面を磨き新しい木肌を出します。

欠け(木目に対しての縦割れ)

欠け(木目に対しての縦割れ) - 修理

欠けの一番低い部分に合わせて切り取り、切り口を滑らかに磨きます。そのため高さが変わります。

隙間・水漏れ

隙間・水漏れ - 修理

隙間に寸法を合わせた杉板等をはめ込み、固定します。

変形

変形 - 修理

まずはご自宅でお試しいただける方法をご案内いたします。蓋の天板などに出た「反り」については、「反りを抑える、緩和する|白木製品のお手入れ」のページをご参考にしていただけますと幸いです。

山桜の樺の緩み、切れ

山桜の樺の緩み、切れ - 修理

山桜の樺が緩んだり、外れたりした場合、ご使用に支障はございませんが、ご希望の場合には新しい樺を用意して綴じ直しをいたします。

黒ずみ

黒ずみ - 修理

おひつや飯切、飯器など板が厚い製品は、2回まで磨き(薄く研磨すること)が可能です。強度に不安が出るため、お弁当箱の磨き直しはお断りをさせていただいております。

底板の貼り替え、補強

底板の貼り替え、補強 - 修理

底板が薄くなり強度に不安がある場合や、収縮して隙間が生じた場合、底板の入れ替えをお勧めいたします。 料金は商品のサイズによって異なります。

シバキ塗りの施し

長くお使いになった白木製品にシバキ塗り(漆塗り)を施すことが出来ます。詳しくは、「ご愛用のお弁当箱へのシバキ塗りについて」のページをご覧ください。

【ビフォア】シバキ塗り

【アフター】シバキ塗り

シバキ塗りの前にはお持ちのお弁当箱に、山桜の皮で印(1cm角のもの)を蓋本体・仕切り板につけます。

山桜の皮で印

ご使用した白木製品への漆塗りは特注となりますため、この印は既製品や他のご依頼品との区別を目的としたものです。

暮らしの足あと

「暮らしの足あと」——曲げわっぱについた傷やしみを創業者慶信が呼ぶ時の表現です。そのお客様にしか刻めない足あとには、暮らしの形が見えて参ります。愛着のある曲げわっぱを末永くご愛用いただけるよう、柴田慶信商店が皆様のお手伝いをさせていただけますと幸いです。