商品研修〜おむすび弁当箱三角〜|秋田本店の風景

今日の商品研修は、新春福袋でもご好評をいただいた、白木おむすび弁当箱三角について。

熱々のご飯を握ったおむすびをそのまま。炊き立てのご飯にお気に入りの具をのせて。三角形のわっぱをどう楽しむか、様々な使い方を考えるとわくわくします。白木(無塗装)の調湿効果で、炊き立ての食感はお昼もそのまま。ご飯を傷みにくくする杉の抗菌効果は、白木仕上げが活かす自然由来の特性です。時間が経ってもご飯を安心してお召し上がりいただけます。二段重ねにしておむすびを2つ持ち歩けるスタッキング仕様。いたただきますの時間に、おいしい三角形がおともいたします。2014年度グッドデザイン賞受賞。

三角形におおらかさがあるのは、デザイナーの五島史士(ごとうふみあき)さんのお人柄ではないか、と昌正が話しました。五島さんは八木沼修さんと2人で五八PRODUCTS、通称「五八(ごはち)」というユニットを組んでいます。以前から全国の伝統工芸をリデザインしたプロダクト制作に取り組んでいました。 五島さんと柴田には、曲げわっぱの《おいしい時計》という共作もあります。また大館曲げわっぱ協同組合の依頼で、酒器もデザインしてもらいました(非売品)。

 

おむすびの形のお弁当箱があればいい、そんなリクエストからデザインがスタート。しかし三角形のわっぱの難しいこと!

三角形のわっぱの製作を試みたのは、これが初めてではありません。三角形は均一に曲げることが難しく、蓋と本体の組み合わせにも時間がかかります。現在でも、底板を入れる段階で綺麗な形になるよう矯正し、仕上げ段階では木型にはめて温めることで、形の最終的な調整をしています。

コンビニのおむすびも入る、少し深めの形。東日本大震災もこのお弁当箱を作るきっかけの一つです。暮らしの中で大変なことが起きても、力を出すため、前に進むため、まずはお腹を膨らませなければ。食の大切さを改めて伝えたいと思い、手軽に買えるおむすび一つであっても美味しくいただける白木のおむすび弁当箱が生まれました。

1月1日に発生した能登半島地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申しあげますとともに、被災された皆さま、そのご家族の方々に心よりお見舞い申しあげます。 北陸には伝統工芸の産地も多く、テレビで流れる光景に胸を痛めております。 被災地の一日も早い復旧を願い、13年前の震災を振り返りながら、自分に出来る支援を続けて参ります。


五島 史士

長崎出身。芝浦工業大学卒業。
ミラノでの建築・デザイン事務所勤務を経て、
06年より東京と長崎を拠点に活動。
「産業としてのものづくり」の視点から、
家具のデザインを中心に日本各地で活動を展開。
FUMIAKI GOTO design 代表
FUMIAKI GOTO design

五八PRODUCTS

五八PRODUCTS、通称「五八(ごはち)」は、長崎県出身の五島史士と北海道出身の八木沼修の2人のユニットとして2011年2月に東京・三鷹でスタートしました。
五八(ごはち)とは商い用語で「五×八=四十(しじゅう)」から、しじゅう来る客、つまり常連のお客様のことを指します。わたしたちは、地に根付いた伝統的な技術や商品たちが普段の生活の中で “しじゅう” 使っていただけると嬉しい。そんな気持ちを込めて『五八』と名づけました。
日本に残る 伝統的工芸品 や 各地で根ざす 技術。それらが、「特別なモノ」としてではなく、現代のライフスタイルの「日常」に普通にとけ込めるような商品を提案します。 
五八PRODUCTS

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