日本の曲げ物|一升わっぱ
最近ニュースで熊の出没が多く報道されております。
秋田本店やわっぱビルヂング店の近くでも、何度か熊が出没しているようです。
皆様も外出やご来店の際は、十分にお気を付けください。
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本日は、わっぱビルヂング店にあります「日本の曲げ物ギャラリー」より、『一升わっぱ』のご紹介です。
『一升わっぱ』とは、その名の通り一升の米が入る弁当箱です。
上段・下段それぞれに入る容量は五合。
容量たっぷりに米を入れたそれぞれの段を、横に向けて合わせるようにして重ねます。この構造が由来なのか、新潟県中魚沼郡南町では「ヨコメンツ」という曲げ物があります。
すっぽりとかぶさるこの深い蓋のついた楕円形のわっぱを携行したとされるのは、山仕事に行く木こりです。
中に詰めるのは「ヒルメシ」。ヒルメシというのは、いわゆる昼飯と中飯(チュウハン)の二食です。それを4人分は入れたということなので、合計8食がこの一升わっぱに詰まっていたと考えられています。
柴田慶信商店のオリジナル商品「きこり弁当箱」は、一升わっぱに着想を得て作られたものです。

一升わっぱと弊社のきこり弁当箱を並べてみました。
技術とともに受け継がれてきた、わっぱの理に適った形やデザイン性は、現代に生きる人びとの暮らしにもヒントを与えてくれます。
ご来店の際は、ぜひギャラリーもあわせてご覧ください。