世界の曲げ物|チベットのバターケース
柳の木で作った蓋と本体に、金属製の頑丈な枠。
経年で底板は反り、所々に亀裂や凹みがあります。
金属の枠の周りには、何度か釘を打ち直したような跡。
蓋を開けると独特なバターの香りがします。
こちらは93年に慶信が現地の方から譲っていただいたという、チベットで作られたというバターケースです。
チベットは遊牧民族の国であり、バター茶に溶かし入れたり、ランプを灯す燃料にしたり。日本よりもバターは身近な食材、家畜であろうヤクのバターをこの器に保存しておりました。
冷蔵庫から出したばかりのバターは硬くて、すぐにトーストに塗れないという経験は恐らく皆さまにもおありかと思います。
日本よりも寒冷な気候のチベット。
木製のバターケースは適度に温もりを持ったままバターを保存するため、必要な時にさっとバターを取り出すことが出来たのではと想像されます。
暮らしの中で重宝されてきたこのバターケースは、ある民家にて三世代にわたり愛用されてきたものだそうです。
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