あの頃、母が作ったお弁当

長らくご愛用の白木弁当箱に拭き漆仕上げをご依頼のお客様よりいただいた、御礼のメッセージとお弁当にまつわるエピソードをご紹介いたします。

先日は小判型拭き漆、ありがとうございました。
本日着でお願いしていましたが、発送翌日にはこちらの営業所に届いていましたので待ちきれなくて取りに行きました。

漆が塗られて別物になったのかなと思いましたが開梱して手に取った瞬間、「ああ、これこれ!私のだ!」と思いました。
何度も蓋の開け閉めをした手触りはそのままに、漆が塗られて生まれ変わり表情を変えたそのお弁当箱は、また新たに私のお弁当生活の新しいスタートとなりました。

手に取ってしばらくニヤニヤが止まりませんでした。

本日6/2は大安で使い始めには良き日、
いちばん初めのお弁当の内容は何にしようかと考えました。
私は学生時代陸上部だったのですが大会の時はいつも母に好物の卵焼き、鳥の唐揚げ、レンコンの油炒めをお願いしていたことを思い出しました。
昨年亡くなった母の供養の意味も込めて、本日同じ内容でお弁当を作りました。
ご飯の上の梅干しは母が自作していたものをのせました。

作り置きをしない母でしたので
「朝から揚げ物してたのか、大変だったよなあ」とか
今となってはどうだったのか聞く術もなくですが、あの頃のこのお弁当のおかげで大会のお昼を楽しみに出掛けて行ったことを思い出しました。

本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

その後お客様に、「暮らしの足あと」に掲載させていただけないかご連絡をした所、下記のようなお返事をいただけました。

「暮らしの足あと」、
ときどきホームページで拝見させていただいています。
それに載せていただけるとはなんとも恐縮ですが、嬉しいです。

母の生きた証としても載せていただけるとありがたいです。

柴田慶信商店の曲げわっぱに出会った今年で15年経ちました。
洗う時のことを考えると毎日は使えない時もありましたが、色々疲れた時は曲げわっぱのご飯を食べて元気を出したくて必ず使用させていただいています。

読者のみなさまから投稿いただきました、「暮らしの足あと」です。現在も「暮らしの足あと」を募集しております。ぜひ要項をご覧になって応募ください。

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