商品説明
人は曲物と共に暮らしてきたはずです。
人と共に歩み、暮らしを育んできた曲物たちを前に、慶信はこのように語ります。
「暮らしの道具」を作り続け、半世紀以上。2024年秋、慶信は令和6年秋の叙勲において、伝統工芸業務の功労が称えられ、「瑞宝単光章」を賜りました。
曲げわっぱでいただいたご縁は、特製の曲げわっぱでお返ししたい。
柴田慶信商店から皆様への御礼として、特製めしびつ(3合用)をアンコール販売させていただきます。
特製めしびつは慶信が現代の名工として表彰されたことを記念し、2022年に販売させていただいた企画限定品でございます。
めしびつの材料は天然秋田杉と、地元大館で採集した山桜の樺(木皮)。末長くご愛用いただける暮らしの道具作りのため、強度と柔軟性を併せ持つ高樹齢の材料を選んでおります。
天然秋田杉は現在供給停止されておりますが、この度のめしびつにはお茶道具製作のために長年保管してきた材料を使っております。需要が少なくなった今、お客様の普段使いしていただけるもの、作り手としての晩年を迎えるために慶信が作りたいと選んだものは、白木のおひつでした。
1985年に販売を開始した白木のおひつ。当時は今よりも浅型で樺綴じのデザインも異なりました。商品名は「飯櫃」(1989年グッドデザイン賞受賞)。この商品が時を経て、今の慶信に原点に立ち返ることを促し、製作の意欲とアイディアを与えてくれました。
数年前に飯櫃の修理を承る機会があり、飯櫃の修理は慶信の実息であり、伝統工芸士の柴田昌正が担当いたしました。作り、繕われた飯櫃は、いずれご自身のお子様方に譲りたいと、お客様からありがたいお言葉を頂戴しました。
作り手としての晩年を迎えるために相応しいのは、親から子へ、子から孫へと受け継がれるようなおひつである、と改めて強く感じたと慶信は振り返ります。
自らが製作監修をし、昌正や工場の職人の力を借りて完成したのが、この特製白木めしびつ。貴重な天然秋田杉を用い、使い勝手を一番に考えてお作りしました。従来よりも浅型のおひつは、お米をよそいやすく、お手入れをしやすい形です。サイズは人気の3合用をご用意いたしました。
浅型は寿司飯作りにもお役立ていただけます。2月には恵方巻き、3月にはちらし寿司…四季折々の行事を共にお迎えください。
白木(無塗装)仕上げの曲げわっぱは、ご飯の余分な水分を吸収し、冷めてからも炊き立ての食感を味わうことができます。また、杉が持つ抗菌効果は一晩おいてもご飯が傷みにくいのも特徴。昔ながらの素朴な暮らしの道具が、日々のごはんを何よりのごちそうにしてくれます。
慶信の思いとともに、皆様の食卓にめしびつを迎え入れていただけますと幸いでございます。
《特製めしびつ》は柴田慶信商店のオンラインストアと直営店にて販売をいたします。
※販売の詳細に関しましては、1月8日(水曜)のお知らせを予定しております。恐れ入りますが、今しばらくお待ちください。
サイズ・形
- 容量:3合
- 蓋を被せたサイズ:φ22.5cm × H10.7cm
- 本体のみのサイズ: φ21.3cm × H9.2cm
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付属品
* 特製しゃもじ 本体サイズ:L21.0 cm