【天地始粛】冷蔵庫と曲げわっぱ
天地始粛
ニイニイゼミの声は聞こえなくなり、午後はヒグラシ、ツクツクボウシ。夜には「すいーっちょん」とのびやかなウマオイ、そしてスズムシの声。マチネとソワレのごとき一日2回公演を聴くと、晩夏から初秋のあわいにいることを感じます。
まだまだ暑さが残る頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。夜はだいぶ過ごしやすくなりましたが、日中の室温上昇や湿度がまだ気になるので、食材の保存に悩むこともあるかと思います。
白木の曲げわっぱは無塗装ゆえ、抗菌効果を発揮するそうだが、それでも暑さが心配な日はどうすれば良いのか? とお問い合わせを頂くことがございます。今日はその疑問に答えるため、意を決して、「あの場所」を撮影しました。
「あの場所」、それは自宅の冷蔵庫。
愛用するマゲワバターケース(丸)と余ったご飯を詰め、おひつ代わりにした弁当箱が入っています。結論から申し上げますと、曲げわっぱは冷蔵庫に入れても問題はございません。
寒冷な北国でじっくりと育った天然杉。その細かい柾目は高樹齢と呼ばれるまでに重ねた、歳月を語ると共に、強度を手製の木工品に強度をもたらしてくれます。
木製のバターケースは適度なぬくもりを持ってバターを保存してくれます。そのためトーストやお料理にさっと使いやすい所は、お台所仕事に嬉しいポイントです。 (ただし、ごはんはやや硬くなる場合があります。)
冷蔵庫だけではなく、保冷剤で冷やすのも勿論OKです。保冷剤を直接曲げわっぱの上に置くと、表面の溶け出た水分がシミになる可能性がございますので、ハンカチなどでワンクッション置くことをお勧めいたします。
先日掲載した日野明子様のコラムにも、冷蔵庫保存について書かれております。こちらもぜひ併せてお読みくださいませ。