ぼくと曲げわっぱ (カタカナ 河野純一様②)
ぼくのランチタイム
ぼくの人生をかえたお弁当箱「曲げわっぱ」
曲げわっぱのお弁当箱でたべるランチタイムは本当に格別です。
パンパンに詰めたお弁当箱のふたを開けて、もくもくと食材のおいしさを味わうように食べ進めます。中ごろまでは至福の時ですが、後半になるにつれ、食べ終わるのが寂しくなり、最後は、角に残ったごはん粒やおかずのかけらまで丁寧に食べ尽くします。
自然と「ごちそうさまでした」の言葉がこぼれます。一年中いつでもお弁当の時はこんな感じです。
ところで、なぜこんなに美味しいのだろう?
美味しい理由
理由は素材とていねいなもの作りに秘密がありました。
じつは、この曲げわっぱの前はアルミのお弁当箱を使っていました。
その当時は気が付きませんでしたが、アルミやプラスチックのお弁当箱は、食べる前にふたを開けると、水滴がついていますよね?この水滴がおいしさを左右させるモノなのです。
お弁当箱にごはんやおかずを詰めてふたを閉める。汁モノなどがこぼれないように、ゴムパッキンなどできつく密閉しますよね。
お弁当を冷ましてからふたをしても、ある程度あたたかさが残ります。
その状態でお昼までの数時間、お弁当箱の中で低温で蒸されている状態に、、
食べ物から水が出て、ふたに水滴がついています。
これがごはんを美味しくなくさせる原因だと考えます。
不思議なことに、この曲げわっぱはこの水滴がつかないのです。
なぜなら無塗装の白木が呼吸をしてくれるから。余分な湿度は外に出してくれて、冬場などの乾燥している時期は保湿してごはんを乾くのを守ってくれる。
イメージとしては小さなおひつを持ち歩いている感じ。
冷めたごはんがとにかく美味しい。
炊きたてのごはんより、曲げわっぱのごはんが美味しいという人もいるくらいです。
大館の曲げわっぱ
全国各地に木のお弁当箱はいろいろありますが、秋田県大館の曲げわっぱが良いモノだと思います。その中でも、高樹齢の天然杉だけを目利きし選び、白木にこだわりることで、ごはんのおいしさを届けたい。そんな思いが伝わるのが、柴田慶信商店さんの曲げわっぱです。
あぁ。。曲げわっぱでお弁当を食べたくなってきた。